2026年8月31日に公式アナウンス「日本における是正措置の完了」(2026年7月24日付)を確認しました。公式は「2026年7月22日をもちまして、Bybitは日本居住のお客様に関するすべての是正措置を完了いたしました」と記載しています。日本居住者に残されているのは資産変換(Convert)、暗号資産の出金、法定通貨の出金だけで、Convertの変換先はBTC・ETH・USDCの3種類のみです。したがって、Bybit Cardを日本から新たに持つ選択肢はありません。口座に資産が残っている方は出金を優先し、決済用のカードが必要なら日本から申し込める海外クリプトカードに切り替えてください。
2026年7月22日に何が終わったのか
Bybitの公式お知らせページ(メンテナンス情報)に掲載された「日本における是正措置の完了」は、2026年7月24日付で公開されています。本文は、是正措置の完了が「2025年10月以降、日本の金融規制を完全に遵守するために進めてまいりました一連のプロセス」の終了にあたると説明しています。
そのうえで、残る機能について次のように書かれています。「なお、資産の出金をまだ行っていないお客様のために、資産変換、暗号資産の出金、および法定通貨の出金は引き続きご利用いただけます」。つまり、取引や入金を再開するという話ではなく、資産を引き揚げるための導線だけが残されている状態です。
2025年12月と2026年1月のお知らせは、掲載日とタイトルは公式サイトで確認できましたが、本文の公開が終了しており内容を引用できません。途中経過として報じられている「2026年3月のClose-Onlyモード適用」なども当サイトでは公式に確認できていないため、確定した事実として扱わないでください。判断の根拠は、7月24日付の完了アナウンスで足ります。
「まだ使えるのでは」と読み違えやすい3つの情報
Bybitのサイトには、日本向けサービスが終わった後も残っているページがあります。これらを根拠に「日本でもまだ使える」と判断しないでください。
| 見かける情報 | 実際の意味 | 日本からの読み方 |
|---|---|---|
| サービス制限国リストに日本の名前がない | 2026年8月6日更新の公式ヘルプ「Service Restricted Countries」が挙げるのは米国、中国本土、香港、シンガポール、カナダなどの除外法域 | このリストに載っていないことは「日本で使える」根拠にならない。是正措置の完了アナウンスが実際の答え |
| 日本のVisa/MastercardでBybitに入金できると書かれている | Bank Card Paymentは暗号資産を買う時の支払い方法の対応国一覧 | カードの発行可否や日本居住者の利用可否とは別の話 |
| まだログインでき、残高も見える | 公式が「出金をまだ行っていないお客様のために」機能を残しているため | 取引・入金が再開したわけではない。出金のための猶予と考える |
なお、Bybit CardそのものについてのヘルプはBybit EU(欧州法人)側に残っており、日本語で検索すると当時の解説記事も表示されます。カードのヘルプが読めることと、日本居住者が申し込めることは別です。
残っているのは出金とConvertだけ。変換先は3銘柄
公式アナウンスは、資産変換について「資産変換は、暗号資産同士のトランザクションに限定され、以下のトークンへのみ変換が可能です」として、BTC・ETH・USDCの3つを挙げています。つまりConvertは暗号資産同士の交換専用で、日本円などの法定通貨に替える用途では使えません(法定通貨の出金は、Convertとは別の機能として引き続き利用できると案内されています)。
そのため、上記3銘柄以外を保有している場合は、まずBTC・ETH・USDCのいずれかに変換してから出金するか、その銘柄に対応した外部アドレスへ直接送付するかの二択になります。出金手数料はネットワークと銘柄で変わるため、金額は出金画面の表示で確認してください(当サイトでは個別の手数料額を公式で確認できていないため記載しません)。
期限について補足します。一部の解説記事では「2026年7月22日が出金の最終期限だった」と書かれていますが、公式アナウンスは同日を是正措置の完了日としたうえで、出金機能は引き続き利用できると明記しています。当サイトは公式の記載を採用します。とはいえ、いつまで維持されるかは公式に示されていないため、資産が残っている方は先延ばしにしないことをおすすめします。
Bybit Cardそのものは今どこで発行されているか
カード自体が廃止されたわけではありません。Bybit Learnの解説(2026年6月15日更新)は、Bybit Cardが一部のEEA(欧州経済領域)諸国とスイス、リヒテンシュタイン、ノルウェーでのみ利用可能で、クロアチア、アイスランド、アイルランドは限定的な対応だと説明しています。申込ヘルプ(2026年6月10日更新)で追加情報の提出が必要なカードリージョンとして挙がっているのも、AIFC、アルゼンチン、ブラジル、メキシコで、日本の記載はありません。
カードの仕組み自体は従来どおりで、Bybit EU公式ヘルプ(2026年2月2日更新)では、Funding Accountの法定通貨が先に引き落とされ、不足分はUSDC、BTC、ETH、MNT、TON、XRPなどがOne-Click Sellレートに0.9%のカード変換手数料を加えて自動換金されると説明されています。Apple Pay・Google Pay・Samsung Payへの追加も、発行対象地域のカードを持っていることが前提です。
日本在住のまま発行する方法はありません。海外在住時に発行したカードを持ったまま日本へ転居した場合の扱いは、居住地の変更が提供条件に関わるため、公式サポートへ個別に確認してください(当サイトでは日本転居後の扱いを説明した公式文書を確認できていません)。
口座に資産が残っている方の手順
急ぐ必要はありませんが、後回しにする理由もありません。落ち着いて順に進めてください。
現物・Funding・Earnなど、アカウント内のどこに何が残っているかを一覧で確認し、画面を保存します。少額の端数銘柄も見落とさないようにします。
Convertの変換先は3銘柄のみです。出金先(自己管理ウォレットや国内取引所)が同じ銘柄・同じネットワークに対応しているかを先に確認し、まず少額でテスト送金してから残りを送ります。
各社の公式対応国リストで日本が確認できるものから選びます。たとえばether.fi Cashは公式ヘルプの対応国表に日本を明記し、物理カードも配送可としています。
保存すべき記録
- 出金前の残高一覧(銘柄・数量・確認日時)と、出金完了後の残高。
- Convertの履歴:日時、変換元と変換先の銘柄、数量、適用レート。
- 出金の履歴:日時、銘柄、ネットワーク、送付先アドレス、トランザクションID、差し引かれた手数料。
- 公式アナウンス「日本における是正措置の完了」の画面と、自分が確認した日付。
暗号資産同士の交換や、カード・決済に関わる取引は、日本の税務上あらためて損益計算の対象になる場合があります。当サイトは税務助言を行いませんので、具体的な取り扱いは税理士等の専門家にご確認ください。記録の残し方は決済時の税金と記録の整理もあわせてご覧ください。
よくある質問
Bybit Cardは日本在住者が今から申し込めますか?
申し込めません。公式アナウンス「日本における是正措置の完了」(2026年7月24日付)は、2026年7月22日をもって日本居住者に関するすべての是正措置を完了したと明記しています。残っているのはConvertと出金だけで、Bybit Cardは日本の選択肢から外れました。
Bybitの口座に資産が残っています。出金に期限はありますか?
2026年8月31日に確認した時点で、公式アナウンスに出金の最終期限は記載されていません。「資産の出金をまだ行っていないお客様のために」引き続き利用できるという位置づけですが、無期限に維持するとも書かれていないため、早めに出金することをおすすめします。
Convertでは何に変換できますか?
公式アナウンスによると、資産変換は暗号資産同士の取引に限定され、変換先はBTC・ETH・USDCの3種類のみです。それ以外の銘柄は、この3つに変換してから出金するか、対応する外部アドレスへ直接送付します。
Bybit Cardは今どの地域で発行されていますか?
Bybit Learn(2026年6月15日更新)は、一部のEEA諸国とスイス、リヒテンシュタイン、ノルウェーでのみ利用可能で、クロアチア、アイスランド、アイルランドは限定的な対応だと説明しています。日本はこの対象に含まれていません。
日本から使える代替カードはありますか?
各社の公式対応国リストで日本が確認できるものから選んでください。たとえばether.fi Cashは公式ヘルプの対応国表に日本を明記しています。カードごとに手数料や還元の条件が異なるため、海外クリプトカード比較で条件を見比べたうえでご判断ください。当サイトは特定のカードへの投資助言を行うものではありません。
公式ソース
この記事の判断の中心は、2026年7月24日付の公式アナウンスです。カード自体の説明はBybit EUなど地域ごとに分かれており、日本居住者の可否とは別に読む必要があります。いずれも2026年8月31日に内容を確認しました。