ATM出金を重視するなら、まず物理カード対応を見ます。2026年8月31日に公式ヘルプを確認した時点で、KAST・RedotPay・Triaのいずれもバーチャルカードでは出金できず、物理カードとPINが前提です。手数料はKASTが3 USD + 出金額の2%、RedotPayがHKDカード2%(USDカードは月間1万USDまで2%・超過分3%)、Triaが基本料1.00 USD + 出金額の1%です。日本では、カード会社側の上限よりもATM運営会社側の上限が先に効くことがあり(Tria公式ヘルプは1回約10万円と案内)、初回は少額テストが前提です。
ATM関連の公式表示を確認し直しました。主な更新点は3つです。RedotPayのUSDカードは一律2%ではなく月間1万USDまで2%・超過分3%の段階制であること、KASTが1回250 USD・24時間で3回または750 USDまでという上限を公開していること、Triaが日本のATM側の上限を1回約10万円(約640 USD)と明記していることです。なお、前回の確認時に触れていたBinance Japan Cardの2026年6月26日までのBTCキャンペーンは終了済みで、本記事ではATM条件の記載に置き換えています。
ATM出金前に見る画面
ATMにカードを入れる前に、カードアプリ側のActive表示、PIN、物理カード有効化、残高、手数料ページを見ます。ATM画面では、手数料、通貨換算、DCCの表示が出たら、その場で進むか中止するか判断するのが安全です。



確認から申込判断までを一気に進める
ATMはカード会社側とATM運営会社側の両方が関係します。出金前にカードアプリ、ATM画面、明細をセットで見ます。
手数料、対応国、カード発行状態、還元条件は公式サイト・アプリ側の表示を優先します。
初回は少額決済、少額入金、少額ATMなど、失敗しても復旧しやすい金額から試すのが安全です。
申込条件、利用明細、暗号資産の数量、円換算額、問い合わせ番号を月別に残します。
ATM目的ならバーチャルカードでは足りない
オンライン決済やApple Payで使えるカードでも、ATM出金には物理カードとPINが必要です。KAST公式ヘルプは「ATM出金には物理カードが必要で、バーチャルカードはオンライン決済とデジタルウォレット決済専用」と明記しています。RedotPay公式ヘルプもATM出金を物理カードの機能として案内しており、Tria公式のメンバーシップ比較表でもVirtualのATM出金は「N/A」と表示されています。ATMを使う予定があるなら、物理カード発行費、配送、PIN設定、カード有効化を先に見ます。
KAST・RedotPay・TriaのATM費用の見方
以下は2026年8月31日に各社の公式ヘルプで確認した表示です。カード側の手数料に加えて、ATM運営会社側の手数料が別に発生する可能性があります。
| カード | 達成条件 | カード側の主な費用 | 上限・注意点 |
|---|---|---|---|
| KAST | 物理カードでVisa対応ATMから出金 | 3 USDの固定手数料 + 出金額の2%。非USDはさらに外国為替手数料0.5%から1.75% | 1回250 USDまで、24時間で3回または750 USDまで |
| RedotPay | 物理カードで主要カードネットワーク対応ATMから出金 | HKDカードは2%。USDカードは月間1万USDまで2%、超過分は3%の段階制 | カード通貨以外の取引に1.2%、暗号資産変換に1%が別途。公式ヘルプにATM回数・金額の上限表示は確認できていません |
| Tria | Signature/Premiumの物理カードで出金(VirtualはATM出金不可) | 基本料1.00 USD + 出金額の1%(合計はセント未満切り捨て) | システム上は1回750 USD・24時間で3回まで。日本ではATM側の上限が先に効きます |
| ATM運営会社 | 日本国内ATMを使う | ATM側の利用料・為替・DCC表示が出る場合あり | 画面に表示された手数料を撮影または記録 |
なお、Triaの国際カード規約(Card Terms International)には、ATM出金手数料の上限として「最大2 USD + 3%」、残高照会と取引拒否にも「最大2 USD」という記載があります。ヘルプセンターに載っている1.00 USD + 1%は現行の運用値で、規約上はそれより高い上限が設定されている、という二段構えの読み方が安全です。
3万円を出金する時のコスト感
実際の円換算はカード通貨、為替、ATM側表示で変わります。下の表は、カード側のパーセンテージだけを日本円の利用額に単純に当てた目安です。固定手数料はUSD建てのため、円換算額はその時の為替で変わります。
| カード/条件 | 3万円出金の単純目安 | 追加で見る費用 |
|---|---|---|
| KAST 3 USD + 2% | 2%分は600円相当。さらに3 USD相当が固定で上乗せされる見方。 | 非USDのFX 0.5%から1.75%、ATM側手数料。1回250 USDの上限があるため、3万円が1回で収まるかは為替次第です。 |
| RedotPay 2% | 2%分は600円相当。USDカードで月間ATM出金額が1万USDを超えた分は3%(900円相当)。 | 暗号資産変換1%、カード通貨外取引1.2%、ATM側手数料、DCC表示。 |
| Tria 1.00 USD + 1% | 1%分は300円相当。さらに1.00 USD相当が固定で上乗せされる見方。 | 日本のATM側の1回上限(約10万円)。規約上は最大2 USD + 3%までの余地があります。 |
| ATM側手数料 | ATM画面に別途表示される場合があります。 | 画面で同意する前に、レシートや画面表示を保存できるか確認。 |
金額が小さいほど固定手数料の重みが増えます。たとえばKASTの3 USDは1万円の出金なら率換算で数%相当になり、率手数料と合わせると割高になりやすい形です。現金が必要な場面以外では、ATM出金よりもカード決済で済ませた方が総コストを抑えやすい場合があります。ATMを主目的にするなら、カード発行費と配送期間まで含めて判断するのが安全です。
日本のATMで試す時の順番
- 物理カードがActiveか、PIN設定済みかをアプリで確認する。
- カード会社側の1回・24時間あたりの上限を確認する(KASTは1回250 USD・24時間で3回または750 USD、Triaは1回750 USD・24時間で3回)。
- 残高に出金額、カード側手数料、ATM側手数料、為替差分を含めた余裕を持たせる。
- ATMで口座種別を聞かれたら「Credit(クレジット)」を選ぶ。Tria公式ヘルプは、SavingsやCheckingを選ぶと取引が失敗しやすいと案内しています。
- ATM画面でカード種別、通貨換算、手数料表示を確認し、不明なDCC表示があれば中止する。
- 初回は少額で試し、アプリ明細に反映される金額と通貨を保存する。
- 失敗時は残高減算の有無を確認し、ATMレシートとアプリ明細をそろえる。
日本側で先に効く制限
カード会社の上限とATM運営会社の上限は別物で、低い方が先に効きます。Tria公式ヘルプは日本のケースを具体的に書いており、日本在住者にとってはここが実質的な天井になります。
KASTの1回250 USDという上限も、日本のATMでは体感しやすい制約です。1回で3万円台前半を超える出金は通りにくく、まとまった現金が必要な場合は24時間で3回・750 USDという枠内で分ける前提になります。RedotPayについては、公式ヘルプでATM出金の回数・金額の上限表示を確認できていません。アプリ側のカード限度額設定と、ATM運営会社側の上限で決まるものとして扱ってください。
あわせて、カード自体の提供が続くかも確認しておくと安全です。Bitgetは公式サポートで、2026年8月3日に日本居住者向けサービスの終了を告知しました。日本居住者とみなされる場合、2026年11月1日 11時(GMT+9)から決済専用(Close-Only)モードに移行し、2026年12月31日 11時(GMT+9)に残存ポジションの強制決済とカードサービスの停止が行われると案内されています。これは取引所(bitget.com)側の告知で、Bitget Wallet(web3.bitget.com)のカードは別サービスですが、この告知ページ内でBitget Wallet Cardの扱いが明記されているのは確認できていません。
ATMで失敗したのに残高が減った場合
出金失敗時に残高だけ引かれたように見える場合、ATM側とカード側の承認・取消処理に時間差が出ている可能性があります。カード会社のサポートへ連絡する前に、日時、ATM所在地、ATM運営会社、出金額、エラー文言、アプリ明細、レシート有無をまとめます。スクリーンショットに加えて、可能ならCSVや取引IDも残しておくと後から照合できます。
RedotPay公式ヘルプは、この状況の見方をアプリ上のステータス別に案内しています。「Authorized」なら取引がまだ未確定なので、「Refunded」に変わるのを待ちます。「Cleared」まで進んでいる場合は資金がATM側の銀行に渡っているため、3日ほど待って同じATMからの返金(別の取引IDで表示されることがあります)を確認し、それでも戻らなければATMを運営する銀行に直接連絡するよう説明されています。銀行側で解決しない場合は、手数料のかかるチャージバックに進む流れです。
KAST公式ヘルプは、出金が拒否された場合は資金が引かれないか自動的に戻るとしたうえで、繰り返し失敗する場合はATMの場所、日付、試した金額を添えてアプリ内のConciergeに連絡するよう案内しています。いずれの場合も、先に自分の手元で証跡をそろえておくと問い合わせが早く済みます。
税金・会計用に残す記録
ATM出金は、暗号資産やステーブルコインがカード内で法定通貨に変換される場合があります。出金した現金額だけでなく、変換された資産、数量、レート、手数料、出金時刻を残すと、後から損益計算を確認しやすくなります。
手数料の内訳も分けて記録しておくと後が楽です。カード側の固定手数料(KASTの3 USD、Triaの1.00 USD)、カード側の率手数料、ATM運営会社側の手数料、為替分はそれぞれ別の要素です。ATMレシートとアプリ明細の両方を保存しておくと、実際にいくら引かれたのかを突き合わせやすくなります。
公式ソース、実測ログ、読者投稿の確認
申込前は、公式アプリや公式ヘルプで条件を確認し、少額テストと保存記録で本文の判断を補強します。
よくある質問
仮想通貨カードで日本のATMから必ず出金できますか?
必ずとはいえません。物理カード、PIN、カードネットワーク、ATM側の受付、国・地域の提供状況で結果が変わります。Tria公式ヘルプは、日本の多くのATMが1回あたり約10万円(約640 USD)の上限を設けていると案内しており、カード会社側の上限とは別に効きます。初回は少額テストが前提です。
バーチャルカードでATM出金できますか?
できません。KAST公式ヘルプは、ATM出金には物理カードが必要で、バーチャルカードはオンライン決済とデジタルウォレット決済専用だと明記しています。RedotPay公式ヘルプもATM出金を物理カードの機能として案内し、Tria公式のメンバーシップ比較表でもVirtualのATM出金は「N/A」です。
ATM出金の手数料はいくらですか?
2026年8月31日に公式ヘルプで確認した時点では、KASTが3 USDの固定手数料 + 出金額の2%(非USDはさらに外国為替手数料0.5%から1.75%)、RedotPayがHKDカード2%・USDカードは月間1万USDまで2%で超過分3%、Triaが基本料1.00 USD + 出金額の1%です。これに加えてATM運営会社側の手数料が別途かかる場合があります。
1回にいくらまで引き出せますか?
カード会社側の上限とATM運営会社側の上限のうち、低い方が先に効きます。KAST公式ヘルプは1回250 USDまで、24時間で3回または750 USDまでと案内しています。Tria公式ヘルプはシステム上1回750 USD・24時間で3回までとしたうえで、日本のATM側の上限が約10万円(約640 USD)のため実質はそちらが上限になると説明しています。
ATMで口座種別を聞かれたらどれを選びますか?
Tria公式ヘルプは「Credit(クレジット)」を選ぶよう案内しており、SavingsやCheckingを選ぶと取引が失敗しやすいと説明しています。同ヘルプではセブン銀行、イーネット、ローソン銀行、ゆうちょ銀行、イオン銀行で出金を確認できたとされ、セブン銀行はATM側の為替レート承諾も必要と補足されています。
