2026年8月31日にCrypto.com公式サイトとヘルプセンターを確認した時点でも、日本在住者がCrypto.com Prepaid Cardを発行できるかどうかを明記した公式文書は見つかりませんでした。アプリの利用制限国リストにもCRO Rewardsの制限市場リストにも日本は含まれていませんが、カードの「Fees & Limits」は地域別ページが9本あるだけで日本専用ページが存在せず、対象国の一覧そのものが公開されていません。つまり「日本は明確に除外されている」とも「日本で発行できる」とも公式情報からは言い切れない状態です。判断はCrypto.com AppのLevel Up画面とCard画面の実際の表示で行ってください。あわせて、2025年9月2日の制度再編で旧ティア名とCROロックアップ必須の説明は過去のものになった点を押さえておきます。
2025年9月2日にLevel Upへ全面再編されました
以前のCrypto.com Cardは、Midnight Blue、Ruby Steel、Jade Green/Royal Indigo、Icy White/Frosted Rose Gold、Obsidianというカード名のティアがあり、上位ティアに上がるにはCROを一定額ロックアップすることが実質的な前提でした。この仕組みは2025年9月2日にロイヤリティ制度「Level Up」へ統合され、名称も条件も変わっています。
公式ヘルプは新旧の対応を、Midnight→Basic、Ruby→Plus、Jade Green/Royal Indigo→Pro、Icy White/Frosted Rose Gold/Obsidian→Privateと説明しています。同日以降、旧Cardholder CRO Stakeと旧CRO Lockupの利用者はLevel Up CRO Lockupへ移行したとも記載されています。
読者にとって一番大きい変更は、CROのロックアップが必須ではなくなったことです。公式ヘルプは「2025年9月2日から、PlusまたはProのプランであればサブスクリプションへ切り替える選択肢がある」と説明しています。つまりPlusとProは、月額・年額の支払いか、CROのロックアップか、どちらかを選べば条件を満たせます。両方は必要ありません。
ただし公式は「対象となるかどうかは居住地域によって決まる。CROをロックアップ/ステークできるかは現地規制と提供状況によって変わる場合がある」とも注記しています。日本から見る場合、サブスクとロックアップのどちらが表示されるか自体がアプリ側の判定に左右される可能性があります。
対応市場は「アプリが使える国」と「カード発行国」を分ける
Crypto.com Appは100以上の市場で利用可能と説明されていますが、アプリ提供とカード発行は同じではありません。公式ヘルプは、カード展開が市場ごとに段階的で、規制や不正リスク、制裁、ロードマップなどで変わると説明しています。
2026年8月31日に確認した各リストの状況は次のとおりです。日本を名指しで禁止する記載はどこにも見当たらない一方で、日本を対象と明記する記載も見当たりません。
| 公式の資料 | 更新日 | 日本の扱い |
|---|---|---|
| App Geo-Restrictions(アプリの利用制限国) | 2026年5月12日 | 日本は含まれていない(=アプリ自体は制限対象外) |
| CRO Rewards の制限市場リスト | 2026年6月2日 | 日本は含まれていない |
| Card - Fees & Limits(地域別の手数料表) | — | 米国/シンガポール/欧州/英国/カナダ/豪州・NZ/バーレーン等の9本のみ。日本専用ページなし |
| Which are the available markets | 2023年1月18日 | シンガポール→米国→EU・カナダ・豪州・ブラジルの順で展開と説明。日本の記載なし(ページ自体が古い) |
| プリペイドカードの申込手順 | 2026年4月22日 | 配送目安の区分はシンガポール/APAC/豪州・NZ/米国/カナダ/EU・英国/中南米/その他地域。国別の可否リストなし |
「アプリの制限国に入っていない」ことと「その国でカードを発行できる」ことは別の話です。カードの対象国一覧は公開されていないため、日本在住者が発行できるかどうかは公式文書からは判断できません。この点は断定せず、アプリの実際の表示で確かめるのが唯一確実な方法です。
なお、米国向けのVisa Signature Credit Cardと、複数市場向けのVisa Platinum Prepaid Cardは別物です。公式の申込手順ページは、クレジットカードは米国ユーザー限定で、プリペイドカードは複数市場で提供されると説明しています。日本から情報を読むときは、この2つを混同しないようにします。
「最大5%還元」は最上位プランの話です
広告や比較記事でよく見る「最大5%」は、Level Upの最上位プランPrivateで、しかもUS$500,000相当のCROを12か月ロックアップした場合の数字です。無料のBasicにはカード還元の記載がありません。2026年8月31日時点の公式Level Upページの表記は次のとおりです。
| プラン | 条件(どちらかを選択) | プリペイドカード還元 | 還元対象の月間利用額上限 |
|---|---|---|---|
| Basic(旧Midnight) | 無料 | 公式ページにカード還元の記載なし | — |
| Plus(旧Ruby) | 月額US$4.99 または 年額US$49.90 または CRO US$500相当をロックアップ | 2.0% | US$1,250 |
| Pro(旧Jade / Indigo) | 月額US$29.99 または 年額US$299.90 または CRO US$5,000相当をロックアップ | 3.0% | US$2,500 |
| Private(旧Icy / Rose / Obsidian) | CRO US$50,000相当を12か月ロックアップ (サブスクの選択肢は案内なし) | 4.0% | 無制限 |
| Private(上位) | CRO US$500,000相当を12か月ロックアップ | 5.0% | 無制限 |
PlusとProには、還元の対象になる月間利用額の上限があります。公式ヘルプは「還元の対象となる月間の最大利用額」としてPlusのプリペイドカードでUS$1,250、ProでUS$2,500、Privateは無制限と記載しています。上限を超えた分の利用には還元が付きません。Proで月US$2,500(おおよそ月30万円台後半)まで使い切っても、3.0%として受け取れるのは月US$75相当が上限という計算になります。
月額サブスクを選ぶ場合、この費用と還元額の差し引きも見ておく必要があります。Plusは月US$4.99で還元率2.0%なので、月US$250程度の利用で費用と還元が釣り合う計算です。Proは月US$29.99で還元率3.0%なので、費用を回収するには月US$1,000程度の利用が必要になります。円換算とレート、決済時の為替も含めて考えると、実際の損益分岐はこれより悪くなる場合があります。
還元はCROで付与されます。CROは価格変動のある暗号資産なので、受け取った時点の円換算額と、実際に売却・使用した時点の円換算額は一致しません。日本では暗号資産で受け取った還元の扱いに注意が必要なので、付与日と数量、付与時のレートを残しておいてください。詳しくは暗号資産カードの税金と記録で整理しています。
特典面では、公式ヘルプがSpotifyとNetflixのサブスクリプションに対し月あたり最大US$13.99相当のCROリベート、Truth+に月最大US$9.95相当のCROリベートを案内しています。リベートを受けられる期間はプランによって異なり、Plusは加入後3か月、Proは6か月、Privateは無期限と説明されています。なお、Amazon Primeのリベートは2025年11月2日以降提供終了と記載されています。空港ラウンジは1,700か所以上を本人と同伴者1名が利用できる特典として案内されています。
手数料は地域別のFees & Limitsページで定義されており、日本向けのページは存在しません。参考までに、シンガポールに居住地を持たない利用者向けのページ(2026年7月31日更新)では、外貨取引手数料は最下位ティアのみ0.5%で他ティアは無料、ATMは月間の無料枠を超えた分に2%、と説明されています。金額はシンガポールドル建てで、無料枠や上限はティアによって変わります。この数字がそのまま日本在住者に適用される保証はありませんので、実際にカードが発行できた場合は、自分のアカウントに紐づく地域版の手数料表を必ず開いて確認してください。
発行済みカードの利用可能場所と、発行可否は別に見る
公式ヘルプ(2025年11月10日更新)では、発行済みのプリペイドカードはVisa版がVisa加盟店、Mastercard版がMastercard加盟店で利用でき、ATMはVisaまたはVisa Plusのロゴがある機械で現金を引き出せると説明されています。ただし、これはカードをすでに持っている人の利用場所の話です。日本の住所で発行できるか、どのカード種別になるか、どの特典が付くかは別に確認します。
同じページには使えない用途も明記されています。ギャンブル関連サービスとキャッシングは制限されており、Crypto.com App内での暗号資産の購入やCash Accountへのチャージにもカードは使えません。またシンガポールに居住地を登録している利用者は、海外のATMでは出金できてもシンガポール国内のATMでは出金できないと説明されています。居住地によってATMの扱いが変わる例がある、という点は覚えておく価値があります。
日本在住者の確認順
対応国の一覧が公開されていないカードは、公式アプリの実際の表示を最優先にします。
Basic / Plus / Pro / Private のうちどれが選べるか、サブスクとCROロックアップのどちらが表示されるかを保存します。
プリペイドカードの申込、日本の住所の入力可否、本人確認、カード種別、配送先の表示を保存します。
月額費用、還元率、還元対象の月間上限、CROの価格変動を並べて、自分の利用額で釣り合うかを確認します。
発行できない、または条件が合わない場合は、国内カードまたは日本での可否がはっきりしている海外カードへ進みます。
保存すべき記録
- Level Up画面で選べたプラン、表示された条件(サブスクかCROロックアップか)、費用、解約時の変化。
- Card画面の発行可否、カード種別、配送先、本人確認、対象市場の表示。
- 自分のアカウントに適用される地域版Fees & Limitsページのスクリーンショットと確認日。
- Spending Rewards、リベート、還元対象外の取引、還元対象の月間上限、CRO付与履歴。
- 初回決済の日時、通貨、金額、円換算額、ATM画面、カード残高、手数料。
よくある質問
Crypto.com Visa Cardは日本で申し込めますか?
2026年8月31日に公式を確認した時点でも、日本での発行可否を明示した公式文書は見つかりませんでした。アプリの利用制限国リスト(2026年5月12日更新)に日本は含まれず、CRO Rewardsの制限市場リスト(2026年6月2日更新)にも日本はありません。一方でカードのFees & Limitsは米国・シンガポール・欧州・英国・カナダ・オーストラリア・バーレーン等の地域別ページのみで日本専用ページが存在せず、対象国の一覧も公開されていません。最終判断はCrypto.com AppのLevel Up画面とCard画面の表示で行ってください。
CROのロックアップは今も必須ですか?
必須ではなくなりました。2025年9月2日のLevel Up再編以降、PlusとProは月額・年額サブスクリプションかCROロックアップの選択制です。公式ページではPlusが月額US$4.99または年額US$49.90、Proが月額US$29.99または年額US$299.90と案内され、CROを選ぶ場合はPlusがUS$500相当、ProがUS$5,000相当のロックアップです。PrivateはUS$50,000またはUS$500,000の12か月ロックアップのみで、サブスクリプションの選択肢は案内されていません。なお公式は、ロックアップやステークの可否は居住地域の規制と提供状況によって変わると注記しています。
最大5%還元は誰でも受けられますか?
いいえ。公式Level Upページのプリペイドカード還元は、Plusが2.0%、Proが3.0%、PrivateのUS$50,000ロックアップが4%、US$500,000ロックアップが5%です。無料のBasicには還元の記載がありません。さらに公式ヘルプは還元対象となる月間利用額の上限をPlus US$1,250、Pro US$2,500、Privateは無制限としており、上限を超えた分は対象外です。
Ruby、Jade、Obsidianなどの旧ティア名はどうなりましたか?
2025年9月2日にLevel Upへ統合され、MidnightはBasic、RubyはPlus、Jade Green・Royal IndigoはPro、Icy White・Frosted Rose Gold・ObsidianはPrivateへ改称されました。旧来のCardholder CRO Stakeおよび旧CRO Lockupの利用者も同日にLevel Up CRO Lockupへ移行したと公式ヘルプが説明しています。旧ティア名と旧CRO必要額で書かれた解説は現行制度と一致しないため、参照する際は更新日を確認してください。
日本の店舗で使えますか?
発行済みカードはVisa加盟店(Mastercard版はMastercard加盟店)で使えると説明されています。ただし日本でカードを発行できるか、還元の対象外取引か、ATM側の手数料がいくらかは別に確認します。ギャンブルとキャッシングは公式に制限されています。
国内カードと比べる時の軸は?
Crypto.comはプラン費用またはCROロックアップという「先に払う条件」がある点が国内カードと大きく違います。国内カードは日本の法定通貨決済と国内取引所の履歴で整理しやすいので、年会費、還元率、還元銘柄、税金記録のしやすさを並べて比べます。
公式ソース
本文の数値は2026年8月31日に以下の公式ページで確認したものです。Crypto.comは市場ごとの仕様変更が多く、Available Marketsのように更新が止まっているページもあるため、申込直前のアプリ表示を最優先してください。CROの預入利回りについては、公式ヘルプの記事どうしで数値が食い違っていたため本記事では引用していません。