JPYC 対応3分類で比較 2026年7月最新 公式確認日: 2026.07.12

【2026年7月最新】JPYCで使える・入金できるクリプトカード比較。対応3分類を正直に整理

JPYC対応をうたうカードは増えていますが、「JPYCで直接決済できる」「JPYCをカードに入金できる」「あとでJPYCで返済できる」は別物です。ここを混同すると、期待した使い方ができません。このページでは、2026年7月12日に確認した公式一次情報をもとに、対応の中身を3分類で整理します。

JPYC対応クリプトカード比較のアイキャッチ
結論

2026年7月12日に各社の公式情報を確認した時点では、JPYCそのものを店頭のカード端末で直接支払える国内クリプトカードは、公式には確認できませんでした。実際の店頭決済はVISAなどのカードネットワークを通り、円やUSD建てで処理されます。JPYCの使い道は大きく2つで、「カード残高へ入金(チャージ)して使う型」と「カード利用額をあとからJPYCで返済する型」です。

入金(チャージ)型の代表はTriaカードで、Polygon経由でJPYCをカード残高にTop-upし、USD建て残高として使います。後払い返済型は、2025年11月21日に発行が始まったHashPortカードや、返済へのJPYC導入を国内初として発表したNudgeが該当します。どちらも「JPYCで買い物する」というより「JPYCで清算する」設計です。

JPYCとは(簡潔に)

JPYC公式の説明では、JPYCは日本円と1:1で発行・償還できる日本円建てステーブルコインで、JPYC EXが発行・償還の公式プラットフォームとされています。発行には本人確認、銀行振込、登録済みウォレットアドレスが前提です。1JPYC=1円として扱いやすいため、価格変動リスクが小さい入金・返済用の資産として使われます。

ただし「1円で扱える」ことと「税務上の扱い」は別です。JPYCは暗号資産に該当するため、決済や返済に充てる行為は暗号資産の使用として整理する必要があります(後述)。カードごとに対応チェーン(Polygon、Avalanche など)が異なる点も、利用前に公式画面で確認します。

「JPYC対応」の3分類を分ける

カードの宣伝文句をそのまま受け取ると読み違えます。まず、次の3つのどれを指しているのかを切り分けてください。

① 入金(チャージ)型JPYCをカード残高にTop-upし、USD等の残高として世界のVISA/Mastercard加盟店で使う。JPYCは「原資」。例: Tria
② 後払い返済型買い物はVISA加盟店でカード決済し、その利用額をあとからJPYCで返済(清算)する。JPYCは「支払い充当先」。例: HashPortカード、Nudge
③ JPYC建て直接決済店頭でJPYCそのものを直接決済に使う。2026年7月12日確認時点で、該当する国内クリプトカードは公式に確認できず

①と②の違いは、JPYCを「使う前に入れる」か「使ったあとに返す」かです。①は入金額の反映レートや為替差を先に見ます。②は毎月の利用額を、どのチェーンのJPYCでいつ返すかを見ます。③は現状では選択肢が無いため、「JPYCで直接払える」と説明された場合は、実際は①か②のどちらなのかを確認するのが安全です。

JPYC対応クリプトカード比較表

公式一次情報で確認できた範囲のみを記載します。「対応予定」は公式が予定として発表したもので、2026年7月時点の稼働状況は各社の公式画面で最終確認してください。

カード JPYCの使い方 対応チェーン 還元・注意点 確認できる状態
Tria ① 入金(チャージ)型。JPYCをカード残高にTop-upしUSD建てで利用 Polygon カード還元は最大6%案内。Top-up反映差・決済為替・Claim条件は別に確認 入金導線を実測記事で確認済み
HashPortカード ② 後払い返済型。VISA決済の利用額をJPYCで返済 返済: Avalanche / Polygon(還元付与はAvalanche) 決済額の0.3%をJPYC還元。年会費無料・発行事務手数料2,500円 2025年11月21日 発行開始
Nudge ② 後払い返済型。カード利用額をJPYCで返済 Polygonから開始(対応拡大予定) クレジットカード返済へのJPYC導入を国内初として発表。開始当初は対象ユーザー限定 返済へのJPYC導入を発表・順次拡大
HashPort Wallet(ポイント交換) カードのJPYC決済ではなく、既存カードのポイントをJPYCへ交換する導線 HashPort Wallet上で受取 ダイナース/TRUST CLUBのリワードポイントをJPYCに交換 ポイント交換サービスとして提供
(JPYC建て直接店頭決済) ③ 店頭でJPYCそのものを直接決済 該当カードを公式に確認できず。「直接払える」表現は①②の言い換えのことが多い 2026年7月12日時点 未確認

HashPortカードの自動引き落とし(HashPort Wallet残高からのJPYC自動返済)は、公式発表では2026年初頭に提供予定とされていました。2026年7月時点で稼働しているかは、HashPort Wallet公式画面で確認してください。

① 入金(チャージ)型: TriaにJPYCをTop-upする

Triaカードは、JPYC EXでJPYC(Polygon)を発行し、ウォレット経由でTria側へ送り、カード残高にUSD建てでTop-upして使います。JPYCは「使う前に入れる原資」なので、見るべきは入金時の反映レートです。当サイトの実測検証では、JPYC 400,000円相当のTop-upに対して公的USD/JPYレート比の反映差は約0.59%で、SNSで語られる「Provider Fee 3.5%」に相当する差は、このPolygonルートでは出ていませんでした。

ただし、Top-up時の反映差と、カード決済時の為替差は別です。Claude・ChatGPT/OpenAI・SupabaseのようなUSD建てのAI/SaaS決済が中心なら為替差の影響は小さくなり、国内の円決済が中心なら別途カードネットワーク側の為替差を見ます。詳しい実測は関連記事で確認できます。

TriaのJPYC(Polygon) Top-up実測検証を見る Tria公式で確認する

② 後払い返済型: HashPortカード・NudgeをJPYCで清算する

この2枚は「JPYCで買い物する」のではなく「VISAで買い物し、あとでJPYCで返済する」設計です。買い物自体は世界のVISA加盟店で通常どおり行われ、その月の利用額をJPYCで清算します。

  • HashPortカード: 2025年11月21日に発行開始。日本初の後払い型クリプトクレジットカードとして案内され、決済金額の0.3%をJPYC(Avalanche)で還元します。返済用JPYCはAvalancheとPolygonに対応し、当初は利用者がHashPort Walletから手動で送付する方式です。年会費は無料、発行事務手数料は2,500円と案内されています。
  • Nudge: クレジットカード返済へのステーブルコインJPYC導入を国内初として発表しました。開始当初は対象ユーザー限定・Polygonチェーンからで、対象ユーザーと対応チェーンを順次拡大する方針です。買い物はVISA加盟店で行い、返済をJPYCで行います。

返済型で確認すべきは、①どのチェーンのJPYCで返せるか、②手動送付か自動引き落としか、③送金先ウォレットと反映タイミング、④返済したJPYCと利用額の対応関係、です。HashPort WalletでのポイントからのJPYC受取と、カード返済のJPYCは導線が別なので、履歴を分けて保存すると混乱しません。

HashPort WalletでポイントをJPYC交換する条件を見る HashPortカード公式ニュースを見る

補足: ポイント交換でJPYCを受け取る導線

「JPYC対応」と紹介される話の中には、カードのJPYC決済ではなく、既存カードのポイントをJPYCへ交換する導線が混ざります。HashPort Walletでは、ダイナースクラブ/TRUST CLUBのリワードポイントをJPYCへ交換できます。これはカードでJPYC決済する話とは別物なので、比較表でも分けています。ポイント交換のJPYCをカード返済や入金に回す場合は、交換履歴と受取履歴を必ず残してください。

税務上の注意: JPYC決済も「暗号資産の使用」になり得る

JPYCは暗号資産に該当します。国税庁の資料では、暗号資産で商品を購入するなど「使用」した時点で所得計算の対象になり得るとされています。JPYCは1JPYC=1円で扱いやすいため損益が出にくいと考えがちですが、他の暗号資産(USDT/USDCやカード還元トークン等)をJPYCに換えてから使った場合は、その換金時点で損益が生じることがあります。

入金(チャージ)型JPYCをカードに入れる前の取得経路、Top-up時の反映額、決済時の円換算を分けて記録
後払い返済型返済に充てたJPYCの数量・日付・円換算、還元で受け取ったJPYC/トークンを別に記録

「1円だから関係ない」と決めつけず、発行・入金・決済・返済・還元の記録を月別に残しておくと、あとで確認や申告が必要になったときに追いやすくなります。具体的な記録の残し方は、税金の解説記事にまとめています。判断に迷う場合は税理士など専門家に相談してください(当サイトは税務助言を行いません)。

JPYC利用で残しておく記録

  • JPYC EXの発行履歴、銀行振込控え、発行日時・数量・ネットワーク。
  • 入金型: カード残高へのTop-up行、反映されたUSD等の金額、比較に使ったUSD/JPYレート。
  • 返済型: 返済に送ったJPYCの数量・日付・送金先、対応するカード利用額。
  • 還元: 付与された還元(JPYCやトークン)の数量・日付・付与チェーン。
  • ポイント交換: 交換元カード、交換ポイント数、受け取ったJPYCの数量・日時。

暗号資産カードは「発行」「入金」「決済」「返済」「還元」が別イベントになりやすいです。月末にまとめて振り返るより、各イベントの日にスクリーンショットを残す方が、後から検算しやすくなります。

よくある質問

JPYCで店頭のレジ端末に直接タッチ決済できるカードはありますか?

2026年7月12日に公式情報を確認した時点では、JPYCそのものを店頭のカード端末で直接決済できる国内クリプトカードは公式に確認できていません。実際の店頭決済はVISAなどのカードネットワークを通り、円やUSD建てで処理されます。JPYCは、事前にカード残高へ入金(チャージ)する資産か、後からカード利用額を返済する資産として使う設計です。

NudgeやHashPortカードは、JPYCで買い物の支払いができるのですか?

厳密には「返済(後払い)」です。買い物自体はVISA加盟店でカード決済され、その利用額をあとからJPYCで返済する仕組みです。Nudgeはクレジットカード返済へのJPYC導入を国内初として発表し、HashPortカードは2025年11月21日に発行を開始しました。店頭でJPYCを直接支払うわけではない点に注意します。

JPYCをカード残高にチャージして海外サービスに使えるカードはありますか?

Triaカードは、Polygon経由でJPYCをカード残高にTop-up(入金)し、USD建て残高として世界のVISA加盟店やUSD建てのAI/SaaS決済に使う設計です。当サイトの実測検証記事では、JPYC 400,000円相当のTop-upで公的レート比の反映差は約0.59%でした。ただしTop-up差、決済時の為替、Cashback条件は分けて確認してください。

JPYCで決済・返済すると税金はかかりますか?

JPYCは暗号資産に該当し、決済や返済への充当は暗号資産の使用として課税対象になり得ます。1JPYC=1円で扱いやすい一方、取得時と使用時の差や、他の暗号資産からJPYCに換えた履歴が論点になる場合があります。国税庁の資料を確認し、発行・入金・決済・返済・還元の記録を月別に残すことをおすすめします。

公式ソース

JPYC公式: JPYC / JPYC EX正式リリース ナッジ公式(PR TIMES): 国内初のJPYC払い受付開始 JPYC公式: クレジットカード返済へのJPYC導入 HashPort Wallet公式: HashPortカード発行開始 HashPort Wallet公式: アプリ内JPYC発行・償還連携 国税庁: 暗号資産に関する所得の計算方法等