Tria Earnは、Triaカードを使う予定があり、USDCなどを一定期間置いておける人には検討価値があります。ただし銀行預金ではなく、元本保証もありません。公式ヘルプ自身が「APYは変動であり固定ではない」「リターンは保証されない」と明記しています。Boosted rewardsは3か月以上のロックと、Tria tokenのTGE(2026年8月31日時点で未実施)が前提のため、短期資金や生活費を置く場所には向きません。
APYや出金条件は変わりやすいため、本文の確認日(2026年8月31日)と公式ソースを照合したうえで、最終判断はアプリ内の実際の表示で行ってください。本記事は情報整理であり、投資助言・税務助言ではありません。
Earnの数値について。2026年8月31日にEarnの公式ヘルプを開いて確認したところ、ヘルプ側にはティア別のAPY数値が載っていません。書かれているのは「APYは変動であり固定ではない」という説明と、手数料・ロック条件だけです。ティア別の数値はMembership画面にのみ表示され、しかも同じ画面の中で表記が割れています(詳細は「APYの見方」)。数字の出どころが1つではない点を踏まえて読んでください。
キャンペーンの現況。ポイント2倍とキャッシュバック対象上限2倍の「August Summerfest」は2026年8月31日23:59 UTCで終了し、9月からは通常の倍率・上限に戻ります。Tria FC(ワールドカップ予想、2026年6月16日〜7月19日)は終了済みです。継続中なのは、Tria Travel(2026年6月22日開始、ホテル・航空券などの予約にティア別1.5%/4.5%/6%。通常の月間キャッシュバック上限とは別枠)と、VIP Trading Badges(2026年7月9日発表、終了告知なし)です。会員費は2026年8月17日から、Signature・Premiumの初回購入のみ20%オフが案内されています。
資金を預ける前に知っておきたい件。2026年8月28日に、Triaのカード発行基盤であるRainの旧コントラクトの脆弱性を突かれ、カード残高が不正に出金されたと報じられています。補償が完了したとも報じられていますが、当サイトでは一次発表を取得できておらず、現時点ではすべて二次情報です。Earnのvaultとカード残高は別の仕組みですが、経緯を確認したい方はRain経由の不正出金の記事にまとめています。
画面で見る確認ポイント
Tria公式リンクを開いたら、公式リンク集またはTriaアプリでCard、Wallet/Deposit、Rewardsを順番に見ます。特にネットワーク、手数料、Claim期限はスクリーンショットで残しておくと後から照合しやすくなります。


動画やSNS投稿は条件変更の告知が早い一方、古い投稿も残ります。投稿日時、公式ドメイン、アプリ内表示を照合すると、古い情報を避けやすくなります。
このページで確認すること
Triaは、アプリ内のCard / Wallet / Rewards表示を見て、発行可否・費用・還元を切り分けます。ここで見る順番を押さえると、公式画面・診断・比較へ迷わず進めます。
上の「画面で見る確認ポイント」と公式リンクを照合し、対応国、手数料、還元、入金ネットワークを同じ順番で見ます。
少額利用、月5万円、年会費回収ライン、税金記録の手間を分けると、使うべきかが見えやすくなります。
条件が合えば公式画面へ、迷う場合は30秒診断か比較ページで候補を絞り込みます。
Tria Earnの手数料
2026年8月31日にEarnの公式ヘルプで確認できた費用は次のとおりです。金額はいずれも公式が「typically(おおむね)」「approx(約)」と幅を持たせた表記をしているため、確定値ではありません。
Tria自身がEarnの利用料を取るという記載は、2026年8月31日時点の公式ヘルプでは確認できませんでした。ただし「Triaの利用料が0%」だけで判断しない方が安全です。表示APYからPlatform feeとPerformance feeが差し引かれ、急いで引き出せばさらに0.2%かかります。手取りは表示APYより必ず小さくなる、と考えておくのが現実的です。
なお、ここに挙げたのはEarn(運用)側の費用だけです。カードの為替手数料やATM手数料は別の料金表(公式のFee Disclosure、2025年10月31日発効)で定められており、Earnの利回りとは切り離して見てください。
APYは固定ではない
Earnの公式ヘルプは、APYを「現在の利率のまま1年間預け続けた場合の推定年利」と定義したうえで、「APYは変動であり固定ではない。市場環境と戦略の成績によって上下する」と明記しています。表示されている数字は、約束された利率ではなく、あくまでその時点の推定値です。
2026年8月31日に確認した時点で、対象vaultは wBTC(Ethereum)・USDC(Ethereum)・AUSD(Monad)の3種類です。1,000種類以上のトークンを入金でき、vaultの原資産へ自動で変換されます。この自動変換は「便利な機能」であると同時に、日本の税務では暗号資産どうしの交換として扱われうる点に注意してください。また、長期保有者向けと説明されているTRIA staking vaultは、同日時点で「Currently Paused(停止中)」と表示されています。
ティア別のAPYについては、数字の出どころが公式の中で一本化されていません。Earnの公式ヘルプにはティア別のAPY数値が載っておらず、数値が出ているのはMembership画面だけです。しかもその同じ画面の中で、次のように表記が割れています。
- Virtual: カード欄「Up to 6% APY」/ Invest and Earn欄「Up to 6%」— 一致しています。
- Signature: カード欄「Up to 15% APY」/ Invest and Earn欄「Up to 10%」— 同じ画面の中で食い違っています。当サイトでは公式の説明を確認できていないため、どちらが正しいかは断定しません。見積もる場合は低い方(10%)で計算しておくと、期待とのズレが小さく済みます。
- Premium: カード欄「Up to 15% APY」/ Invest and Earn欄「Up to 15%」— 一致しています。
いずれも「Up to(最大)」という表記で、下限は示されていません。最大値が常に出るという意味ではないため、申込前にアプリ内の実際の表示APYを必ず確認してください。
Boosted rewards(上乗せ報酬)は、通常のAPYとは別枠の仕組みです。公式ヘルプによると、対象は会員ティア別で上位ティアほど高く、3か月以上のロックが条件、その期間内に引き出すとその分は対象外になります。報酬はTria tokenで、TGE(トークン生成イベント)後にTriaウォレットへ付与される設計です。2026年8月31日時点でTGEは実施されていないため、受け取れる時期も、その時のトークン価格も決まっていません。Boost分を含めた利回りで採算を計算するのは避けた方が安全です。
元本保証ではありません。公式ヘルプは、Earnがオンチェーンの利回り商品である以上、スマートコントラクトの脆弱性、戦略やプロトコルの成績不振、市場変動によるリターンへの影響といったリスクを伴うとしたうえで、「returns are not guaranteed(リターンは保証されない)」と明記しています。Earnは非カストディアル(Triaが資産を預からない)と説明されており、これは自分で資産を保有し続けられる利点である一方、預金保険のような保護は無いということでもあります。USDCなどのステーブルコインに置いた場合も、円建てで見れば為替の影響を受けます。
Earnだけで年会費を回収する目安
会員費は、公式のFee Disclosure(2025年10月31日発効)で Virtual $25 / Plastic(Signature) $109 / Metal(Premium) $250 と定められています。ただし2026年8月31日時点のMembership画面では、Virtualが期間限定で「$0」表示です。あわせて2026年8月17日の公式ブログで、SignatureとPremiumの20%オフ($109→$87、$250→$200)が案内されていますが、これは初回購入のみで、更新時は「更新時点の通常価格」で請求されると明記されています。終了日は公式に記載がありません。長く使う前提なら通常価格で見ておく方が安全なので、下の表は通常価格で計算します。
以前の当記事は割引後価格($20/$90/$225)で計算していましたが、2026年8月31日に公式で確認できる価格に合わせて上記のとおり修正しました。
以下は、1ドル159円、前述のAPY表示がそのまま1年間続くと仮定した単純計算です。税金、変換コスト、APYの低下、出金手数料、Platform fee・Performance feeは含めていません。実際の手取りはこれより小さくなります。
ただし、これは「会員費だけ」を回収する計算です。国内銀行預金や他のステーブルコイン運用と比較するなら、差分利回りで見ます。例えば他で5%を取れる人にとって、Tria Earnの実質メリットは表示APYから5%を引いた差分です。加えて、上の計算はAPYが1年間下がらないことを前提にしていますが、公式が「変動」と明記している以上、この前提自体が保証されていません。
使った方が良い人、避けたい人
カード還元とEarnをセットで見られるなら、年会費の回収余地があります。
APYは公式が「変動」と明記しており、Boost報酬は未実施のTGE前提です。確定利息とは違います。
即時出金は0.2%と$628.75の上限があり、通常出金は約96時間かかります。
取引量が大きい人は、Earnとは別にVIP Trading Badgesも見ておくと判断材料が増えます。2026年7月9日の公式ブログで発表され、8月31日時点で終了告知はありません。HyperliquidとDecibelでの直近30日間の先物取引高に応じた8段階で、$100KのVIP Sparkから始まり、$100M以上のVIP-7まで。最上位では「取引手数料が最大50%オフ」「カード決済とTravel予約を合わせて合計最大10%のキャッシュバック」と案内され、一度獲得したティアは最低30日間維持されるとされています。ただし中間6ティアの閾値・割引率・還元の上乗せ幅は公式ブログには書かれておらず、「詳細はアプリ内で確認」とされています。当サイトでも中間ティアの数値は確認できていません。カード決済だけの利用額では届きにくい水準なので、日本の一般的な使い方であれば、通常のカード還元とEarnで判断するのが現実的です。
日本の税務。国税庁の案内では、暗号資産の取引により生じた利益は原則として雑所得に区分されるとされています(事業所得となる場合もあります)。Earnに関して言えば、報酬の受け取り、入金時にvaultの原資産へ自動変換されるタイミング、Boost報酬としてトークンを受け取るタイミング、出金時の評価額が、それぞれ所得計算の対象になりえます。給与所得者で給与以外の所得が年間20万円を超える場合など、確定申告が必要になることがあります。取扱いは個々の事情で変わりますので、金額が大きくなる場合は税理士や所轄の税務署に確認してください。当サイトは税務助言・投資助言を行いません。
実務としては、Earn報酬、トークン配布、スワップ、出金時の評価額を日時・通貨・数量・円換算額つきで記録しておく必要があります。大きな金額を入れる前に、少額で明細がどこまで取れるかを確認してから判断するのが安全です。
よくある質問
Tria EarnのAPYは保証された利率ですか?
いいえ。Earnの公式ヘルプはAPYを「現在の利率のまま1年間預けた場合の推定年利」と定義したうえで、APYは変動であり固定ではないと明記しています。元本保証もなく、スマートコントラクトの脆弱性、戦略やプロトコルの成績、市場変動によって元本が減る可能性があります。2026年8月31日時点で、ティア別のAPY数値はEarnの公式ヘルプではなくMembership画面にのみ表示され、Signatureは同じ画面内で「Up to 15% APY」と「Up to 10%」が併記されています。
Tria Earnで得た利益に日本の税金はかかりますか?
国税庁の案内では、暗号資産の取引により生じた利益は原則として雑所得に区分されるとされています(事業所得となる場合もあります)。Earnの報酬受取、入金時のvault原資産への自動変換、出金時の評価額は、いずれも所得計算の対象になりえます。給与所得者で給与以外の所得が年間20万円を超える場合など、確定申告が必要になることがあります。取扱いは個々の事情で変わるため、金額が大きい場合は税理士や所轄の税務署に確認してください。当サイトは税務助言を行いません。
利用前に、まず何を確認すべきですか?
まず公式サイトまたは公式アプリで、対象地域、カード発行可否、手数料、年会費、還元条件、申込・入金・決済画面の表示を確認します。条件が読めない場合は、申込や利用に進まず、公式ヘルプとアプリ表示を照合してください。
利用後に残しておくべき記録は何ですか?
申込画面、KYC状態、入金・利用履歴、カード明細、手数料表示、ポイントやキャッシュバック付与、日時、通貨、数量、円換算額、TXIDや明細番号を月別に保存します。問い合わせや税金整理で、どの時点の費用・還元かを確認しやすくなります。
公式情報とアプリ表示が違う時はどちらを優先しますか?
申込、入金、決済、還元の直前は公式サイトまたは公式アプリの最新表示を優先します。当サイトの解説は確認順の整理として使い、最終判断は公式画面で行ってください。
公式ソース
いずれも2026年8月31日に開いて確認した一次情報です。tria.so/en/blogs/… のURLは blogs.tria.so/en/… へ転送されるため、転送先を記載しています。