公開日・最終確認日:2026年10月13日国内発行のステーブルコイン決済カード

Slash Cardとは|USDCで払う国内Visaカードの手数料・上限・申込状況

2026年4月20日に日本で発行が始まったSlash Cardを公式ヘルプと規約で確認。USDCで払うVisaカードで、発行はアイキタス、BINスポンサーはオリコ。発行費・年会費、月3,000 USDCの上限、Apple Pay非対応、一般申込の状況を整理します。

国内カードの解説用アイキャッチ。実際のSlash Cardの券面ではありません
結論

Slash Cardは、USDCを支払い原資にしてVisa加盟店で使えるカードです。SLASH VISION・アイキタス・オリコの3社が2026年4月20日に日本での発行開始を発表しました。オリコ発表(PR TIMES)

日本の会社がカードを発行する点が、Tria・KASTなど海外発行のクリプトカードとの大きな違いです。一方で、カードを持てているのは事前申込者だけです。2026年10月13日時点では、一般向けの申込受付は始まっていません。

発行体制と「怪しい」への答え

会社役割(発表どおり)
SLASH VISION PTE. LTD.(シンガポール)プログラムマネージャー・ブランド提供。カードの開発・運営・ブランディング
株式会社アイキタスカード発行者。顧客管理・システム運営
株式会社オリエントコーポレーション(オリコ)BINスポンサー。国際ブランド(Visa)対応

発表では、厳格な本人確認と取引モニタリングを含むAML対策を行い、割賦販売法や犯罪収益移転防止法などの関連法令に準拠するとしています。海外の事業者が日本居住者へ直接カードを出す形ではなく、国内の発行者と国内カード会社が入った体制です。「怪しいか」を判断する材料としては、ここが海外発行カードとの最大の違いです。

ただし、注意点もあります。利用規約のβ版特約は、サービスの信頼性・可用性を保証しないこと、正式版で特典を引き継ぐ保証がないこと、会社がいつでもβ版を終了・停止できることを定めています。また、USDCはステーブルコインで、発行体や価格連動が崩れるリスクがあります。カード残高は銀行預金ではありません。Slash Card関連利用規約

公式サイトを装った偽サイトへの注意喚起も、公式ヘルプに掲載されています。アクセスするときは公式Xや公式ヘルプからのリンクを使ってください。

支払いの仕組み

利用規約(2026年7月10日更新)によると、流れは次のとおりです。

  1. アプリの「接続元ウォレット」にUSDCを入れ、「カード残高ウォレット」へチャージします。チャージは数秒〜数分で反映されます。
  2. カード利用が確定すると、利用額と同じ額のUSDCが担保としてロックされます。
  3. 支払期日は利用確定から2営業日後で、所定のステーブルコインを精算用ウォレットへ送って支払います。支払いは1回払いのみです。

円での買い物は会社所定のレートで米ドルに換算されます。外貨での買い物は、国際ブランドのレートに海外取引の事務処理経費を加えたうえで、米ドルに換算されます。この経費の率は規約に書かれていません。支払いが遅れた場合の遅延損害金は年14.6%です。

対応チェーンは、公式の事前登録ページではSolanaが利用可能、Ethereum・Base・Arbitrumは「Coming Soon」です。アプリ内でEthereumのUSDCをSolanaへブリッジする手順も公式ヘルプにあります。公式サイト

手数料と上限

項目公式情報
口座開設無料
発行手数料物理カード70 USDC(β版キャンペーンで35 USDC)・バーチャルカード20 USDC
年会費初年度無料、2年目以降20 USDC/年
月の利用上限3,000 USDC(約50万円相当)
外貨決済国際ブランドのレートに所定の事務処理経費を加算(率は非公表)
チャージ手数料・最低額公式ヘルプに記載なし。ウォレット送金のガス代は利用者負担

出典:年会費・発行手数料(2026年4月20日更新)、利用上限(2026年5月1日更新)。キャッシュバックは公式に案内されていません。紹介報酬や会員ランクは「Coming Soon」と表示されています。

使えないもの

公式ヘルプ(2026年6月22日更新)によると、次の機能は現在非対応です。

  • Apple Pay・Google Pay
  • ATMでの現金引き出し
  • 国内・海外旅行保険
  • ETCカード、家族カード、法人カード

公共料金やサブスクリプションなどの継続課金にも使えません。ふだんの固定費の支払いカードには向かず、店頭やネットでの単発の買い物に使う設計です。付帯サービス、継続課金

申込状況

事前申込は2025年6月に始まり、事前申込者から順にカードが発行されています。2026年4月20日の発表では、一般向けの申込受付を「2026年8月をめど」に始める予定としていました。

しかし2026年10月13日に確認した公式の事前登録ページは、β版の事前登録が終了し、申込受付は再開していないと表示しています。一般申込の開始を告げる公式発表も見つかりませんでした。申し込みたい場合は、公式X(@SlashWeb3)の告知を確認してください。

申込には、対象年齢18歳以上・日本在住が条件で、本人確認にはマイナンバーカードを使います。申込の流れは招待メールから始まります。申込方法

すぐに使えるステーブルコイン決済のカードを探している場合は、USDT・USDC対応カードの比較や国内の暗号資産クレジットカードも見てください。本記事にSlash Cardのアフィリエイトリンクは含まれていません。

よくある質問

Slash Cardは今すぐ申し込めますか?

2026年10月13日に確認した公式の事前登録ページでは、β版の事前登録は終了しており、申込受付は再開していません。発表では一般向けの申込を2026年8月めどに始める予定とされていましたが、開始の告知は確認できませんでした。公式X(@SlashWeb3)の告知を待つ形です。

Slash Cardは怪しいですか?金融庁との関係は?

発表では、カード発行者は日本の株式会社アイキタス、国際ブランド対応のBINスポンサーはオリエントコーポレーション(オリコ)で、割賦販売法や犯罪収益移転防止法などの関連法令に準拠するとしています。海外事業者が日本居住者に直接発行する形ではありません。SLASH VISIONは、金融庁の無登録業者への警告一覧(2026年9月掲載分まで)に載っていません。ただしβ版の特約で、サービスの信頼性や継続は保証されないと定めています。

手数料はいくらですか?

公式ヘルプでは、発行手数料が物理カード70 USDC・バーチャルカード20 USDC、年会費は初年度無料で2年目以降20 USDCです。キャンペーンで変わる場合があります。外貨での買い物には海外取引の事務処理経費が加わると規約にありますが、率は記載されていません。

Apple PayやGoogle Payで使えますか?

公式ヘルプ(2026年6月22日更新)では、Apple Pay・Google Pay、ATMでの現金引き出し、旅行保険、ETCカード、家族カードは現在非対応です。公共料金やサブスクリプションなどの継続課金にも使えません。