公開日・最終確認日:2026年10月18日香港発行のUSDT決済Visaカード

Tevauカードの手数料・ATM・税金|日本で使える?【2026年10月確認】

香港のTevau Technology Limitedが運営するTevauカード(Visa)を公式ヘルプと規約で確認。発行費100/20 USD、月額0 USD、チャージ1%、為替1.2%、ATM 1.9%、ATM上限、USDTの入金チェーン、日本からの申込可否、金融庁リストの確認結果、税金の考え方を整理します。

海外クリプトカードの解説用アイキャッチ。実際のTevauカードの券面ではありません
結論

Tevauカードは、アプリのウォレットに入れたUSDTをカード残高(米ドル建て)へチャージして使うVisaカードです。運営は香港のTevau Technology Limitedです。費用は、発行費(物理100 USD・バーチャル20 USD)、チャージ手数料1%、米ドル以外の決済の為替手数料1.2%、ATM手数料1.9%が中心で、月額料金は0 USDです。

日本は公式の非対応国リストに入っていませんが、日本居住者を対象とする明記もありません。日本の暗号資産交換業者としての登録はなく、金融庁の無登録業者への警告一覧にも載っていません(いずれも2026年10月18日確認)。本記事にTevauのアフィリエイトリンクは含まれていません。

運営会社と発行体制

項目公式の記載(2026年10月18日閲覧)
運営・カードの発行者Tevau Technology Limited(香港法人、登記番号76280597)。利用規約は同社を「Issuer(発行者)」と定義しています
国際ブランドVisa(物理カード・バーチャルカード)
香港での許認可Money Lender Licence(貸金業)とTCSP(信託・会社サービス提供者)のライセンスを保有と記載
関連会社カナダ法人はFINTRAC登録のMSB、米国法人はFinCEN登録のMSBと記載
準拠法・裁判管轄香港法・香港の裁判所
アプリの提供元App Store・Google Playとも「Tevau Technology Limited」。日本のApp Storeにも掲載されています

利用規約(2026年4月20日更新)は、カード発行サービスを「発行者またはそのパートナー」が提供すると書いています。実際にVisaのカードを発行している銀行などのパートナー名は、公式サイト・規約・ヘルプのどこにも書かれていません。公式サイトは「Visaの公式ライセンス」とだけ記載しています。Tevau利用規約

香港の暗号資産取引業(VASP)のライセンスについて、公式ヘルプの「TEVAU Compliance」は「近く取得する」と書いていますが、取得したという記載は公式サイトにありません。公式サイトのトップページで挙げているのはMoney Lender・TCSP・MSBの3つです。Tevau公式サイト、TEVAU Compliance

アプリには米国株の売買や運用(Earn)の機能もありますが、本記事ではカードだけを扱います。

日本から申し込めるか

公式ヘルプの「Tevau Unsupported Countries/Regions」(2026年10月18日閲覧)には、物理カード・バーチャルカードそれぞれの非対応国が並んでいます。中国・タイ・インド・インドネシア・トルコなどは入っていますが、日本は入っていません。トップページは「200以上の国と地域で利用可能」とし、日本語版の公式サイトもあります。非対応国リスト

一方で、日本居住者が申込対象だと明記した公式の案内は見つかりませんでした。日本のマイナンバーカードや運転免許証が本人確認書類として使えるかも書かれていません。非対応国に入っていないことは、日本から確実に発行できることの保証ではありません。

日本の規制との関係は次のとおりです。

  • 金融庁の暗号資産交換業者登録一覧(2026年9月30日現在)に、Tevauの名前はありません。日本の登録業者ではありません。登録業者一覧(PDF)
  • 金融庁の「無登録で暗号資産交換業を行う者の名称等について」(2026年10月18日取得、掲載は2026年9月分まで)に、Tevau・Tevau Technologyの名前はありません。無登録業者の一覧(PDF)

金融庁はこの一覧について、載っていない業者でも無登録で交換業にあたる行為をしている場合があると注意しています。載っていないことは安全の証明にはなりません。ほかのカードの状況は金融庁の警告リストと登録状況にまとめています。

手数料一覧

公式ヘルプ「Card Fee」の手数料表は画像で掲載されています。2026年10月18日に閲覧した内容を書き起こしました。

Tevau公式ヘルプ「Card Fee」の手数料表。物理カード発行100 USD、バーチャル20 USD、チャージ1%、USD決済0.2 USD+0.5%、外貨決済1.2%、ATM 1.9%、月額0 USD
Tevau公式ヘルプ「Card Fee」の手数料表(2026年10月18日に当サイトが撮影)。出典:tevau.tawk.help/article/card-fee
項目物理カードバーチャルカード
発行手数料100 USD20 USD
発行直後のカード残高0 USD(発行費は残高に入らない)0 USD
月額料金0 USD0 USD
チャージ手数料1%1%
米ドル建ての決済0.2 USD+0.5%0.2 USD+0.5%
為替手数料(米ドル以外)1.2%1.2%
ATM引き出し1.9%利用不可
少額決済(3 USD以下)毎月5回まで無料、6回目から1回0.2 USD同左
決済拒否毎月3回まで無料、4回目から1回0.5 USD同左
カードの解約2 USD2 USD

出典:Card Fee、Top Up Card(チャージは最低10 USD・手数料1%)、Physical Card/Virtual Card Q&A(発行費は残高に入らない)。いずれも2026年10月18日閲覧。

Tevauカードでお金が流れる順番と、かかる手数料 USDTをウォレットに入金し、手数料1%でカードへチャージすると米ドル建てのカード残高になります。そこから米ドル決済は0.2 USDと0.5%、米ドル以外の決済は為替1.2%、物理カードのATM引き出しは1.9%に加えて米ドル以外なら為替1.2%がかかります。税務上はチャージの時点でUSDTを手放します。 USDTを入金 BEP20・Arbitrum One・TRC20 Tevauウォレット(USDT) カードへチャージ:手数料1% 最低10 USD/税務上はここでUSDTを手放す カード残高(米ドル建て) 米ドルの決済 0.2 USD +0.5% 円などの決済 為替1.2% 日本の店も対象 ATM(物理のみ) 1.9% 円なら+為替1.2% ほかに少額決済・決済拒否・解約・休眠の手数料あり 出典:Tevau公式ヘルプ(2026年10月18日閲覧)
USDTを入れてからカードで使うまでの流れと、各段階でかかる手数料。

公式情報が足りない点・食い違う点

  • 米ドル以外の決済で手数料が重なるか:手数料表は「米ドル建ての決済(0.2 USD+0.5%)」と「為替手数料(1.2%)」を別の行に書いています。日本円の決済で両方がかかるのか、1.2%だけなのかは書かれていません。
  • チャージ手数料の引かれ方:1%がチャージ額から引かれるのか、上乗せで払うのかは書かれていません。
  • 為替レート:ATM引き出しの為替レートは「現地の銀行による」とだけ書かれています。カード決済のレートの決め方は、規約に「発行者の裁量で、その時点の市場レートを参照する」とあるだけです。
  • バーチャルカードの休眠:ヘルプ「Inactive Rule」は、90日間取引がないと3 USD、その後30日ごとに1 USDの手数料がかかる場合があり、残高が足りないと凍結・解約になりうると書いています。一方、手数料表の注記は「4か月続けて取引がないとバーチャルカードは解約される」と書いており、内容が揃っていません。Inactive Rule
  • 物理カードの種類名:手数料表では物理カードを「Plastic Card」、ATMのヘルプの表では「Platinum Card」と書いています。料金は同じです。

このほか、不正利用などで異議申し立て(チャージバック)が認められた場合は、50 USDの処理手数料がかかるとヘルプに書かれています。返金がカードに戻るまでの目安は30〜60日です。Transaction Issues

ATMの手数料と上限

ATMで現金を引き出せるのは物理カードだけです。バーチャルカードは引き出しに対応していません。公式ヘルプ「ATM Withdraw」(2026年10月18日閲覧)の記載は次のとおりです。ATM Withdraw

  • ATM手数料:1.9%
  • 米ドル以外の通貨で引き出す場合の為替手数料:1.2%(米ドルの現地引き出しは為替なし)
  • ATMでの為替レートは現地の銀行による
  • ATMでカード残高は照会できない(残高はアプリで確認)

日本のATMで円を引き出すと、1.9%と1.2%を合わせて引き出し額の3.1%がTevau側の手数料になります。ATMを設置している銀行やコンビニATMの手数料は別です。USDTからチャージする段階の1%も含めると、USDTから現金になるまでに約4%の手数料がかかる計算です。

上限は公式ヘルプ「Transaction Limit」の表に、カード番号の種類(VISA-4938とVISA-4466)ごとに分けて掲載されています。

項目(物理カード)VISA-4938VISA-4466
ATM 1日の上限3,000 USD3,750 USD
ATM 1か月の上限10,000 USD112,500 USD
ATM 回数1日3回・1か月30回記載なし
決済1回の上限3,000,000 USD80,000 USD
決済1か月の上限3,000,000 USD3,000,000 USD

出典:Transaction Limit(2026年10月18日閲覧)。どちらの種類のカードが発行されるのか、選べるのかは書かれていません。発行後にカード番号の先頭を見て、該当する列を確認してください。

入金できる通貨とチェーン

公式ヘルプ「Wallet Deposit - USDT」(2026年10月18日閲覧)では、ウォレットに入金できるのはUSDTだけです。USDCやBNBは入金できないと明記されています。Wallet Deposit - USDT

チェーン最低入金額
BNB Smart Chain(BEP20)5 USDT
Arbitrum One5 USDT
Tron(TRC20)10 USDT

最低額を下回る入金は反映されません。チェーンや通貨を間違えた場合は回収を試みるが、成功は保証されず、成功したら回収手数料がかかると書かれています。入金先を「カード」にすると、いったんウォレットに入ってから指定のカードへ自動でチャージされます。送金元の取引所やウォレットでかかる出金手数料・ネットワーク手数料は、上の手数料とは別に自分で負担します。

カードはApple Pay・Google Payに登録できると公式のカードページと規約に書かれています。物理カードは申込後、通常7営業日以内に発送され、配送状況は香港郵便(Hongkong Post)の追跡番号で確認できます。バーチャルカードを物理カードへ切り替えることはできず、物理カードは別に申し込む必要があります。Tevauカードページ、Apply for Physical Card

本人確認(KYC)

カードの申込には、アプリでの本人確認が必要です。公式ヘルプ「KYC Process」(2026年10月18日閲覧)の手順は3段階です。KYC Process

  1. 個人情報の入力(本人確認書類と同じ国・地域を選ぶ。名前はスペースなしで入力)
  2. 本人確認書類の撮影と、書類番号・有効期限の入力。コピー・スキャン・スクリーンショット・破損した書類は不可で、原本の写真が必要
  3. 顔認証。眼鏡・マスク・帽子を外し、本人だけが映る状態で行う

利用規約は、18歳以上(または各国法令の最低年齢以上)であること、本人が自分で申し込むこと(代理での口座開設は禁止)を条件にしています。発行者は、口座開設後もビデオ通話などで追加の本人確認を求めることがあります。日本で発行された書類のうち、どれが使えるかは公式に書かれていません。

税金の考え方

ここでは一般的な考え方だけを整理します。個別の判断は税務署や税理士に確認してください。

国税庁は、暗号資産の取引で生じた利益は原則として雑所得(その他雑所得)になり、「保有する暗号資産で商品を購入した場合」もその暗号資産を譲渡したことになると説明しています。国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」

Tevauの規約では、カードへのチャージや精算のときに、ウォレットの暗号資産を発行者が他のステーブルコインや法定通貨に換えて差し引くと定めています。つまり、USDTを手放すのはカードで買い物をした時ではなく、USDTをカード残高へチャージした時点です。その時のUSDTの円換算額と、USDTを手に入れた時の円換算額との差が、原則として所得の計算対象になります。USDTは米ドルに連動していても、円とドルの為替が動くので、取得時と使用時で円換算額は変わります。

記録として残しておきたいものは次のとおりです。

  • USDTを買った日・数量・円での取得額(国内取引所の取引履歴)
  • Tevauへの入金日時・数量・TXID・チェーン
  • カードへのチャージの日時・金額・手数料(アプリの履歴の画面保存)
  • カードの利用明細(ATM引き出しを含む)と、返金・差額調整の記録

Tevauは紙の明細を出さないと規約に書いています。アプリの履歴は月ごとに保存しておくと、確定申告の時に困りません。2026年に話題になった暗号資産の20%申告分離課税は、まだ適用が始まっていません。制度の現在地と記録の詳しい項目は仮想通貨カードの税金と記録方法で整理しています。

日本から申し込みやすい他のカード

Tevauは日本居住者を対象とする明記がなく、発行パートナーも公開されていません。日本在住者が申し込めるかをこのサイトで公式情報から個別に確認しているカードは、次の記事で手数料・条件を比べています。

よくある質問

TevauカードのATM手数料はいくらですか?

公式ヘルプ(2026年10月18日閲覧)では、ATM引き出しは物理カードだけで、手数料は引き出し額の1.9%です。米ドル以外の通貨で引き出すと為替手数料1.2%も加わります。日本円で引き出す場合は合計3.1%で、ATMを設置している銀行側の手数料と為替レートは別です。バーチャルカードではATMを使えません。

日本在住でもTevauカードに申し込めますか?

公式ヘルプの非対応国リスト(2026年10月18日閲覧)に日本は入っていません。ただし、日本居住者が対象だと明記した公式の案内もありません。Tevauは日本の暗号資産交換業者として登録されておらず、金融庁の無登録業者への警告一覧(2026年9月掲載分まで)にも名前はありません。申し込めるかは、本人確認を通るかどうかで最終的に決まります。

Tevauカードを使うと税金はかかりますか?

国税庁は、保有する暗号資産で商品を買うと、その暗号資産を譲渡したことになると説明しています。TevauではUSDTをカードへチャージした時点でUSDTを手放すため、その時の円換算額と取得時の円換算額の差が、原則として雑所得の計算対象になります。入金のTXID、チャージの日時・金額・手数料、カード明細を月ごとに保存してください。個別の判断は税務署や税理士に確認してください。

年会費や月額料金はかかりますか?

公式ヘルプの手数料表(2026年10月18日閲覧)では、月額料金は物理カード・バーチャルカードとも0 USDです。年会費の項目はありません。発行時に物理カード100 USD、バーチャルカード20 USDがかかり、この発行費はカード残高に入りません。バーチャルカードは90日間取引がないと3 USDの休眠手数料がかかる場合があります。

出典(2026年10月18日に確認)

手数料や対象国は予告なく変わることがあります。申し込む前に、アプリ内の表示と公式ヘルプで最新の条件を確認してください。